●活 動 (委員会など主な県政活動) |
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○令和5年9月議会「農林水産委員会」一般質問 |
1.『福島第一原発処理水の海洋放出に起因する、
本県水産物への影響について』質問しました。 |
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福島第一原発の処理水の海洋放出が始まって1か月以上が経過したが、この海への放出には中国が猛反発し、処理水を「核汚染水」と呼んで8月下旬から日本産水産物の全面禁輸を始めたことは周知のとおり。
新聞報道によると、8月の日本からの水産物の輸入額は日本円でおよそ30億円となり、去年の同月と比べて67%余り減少するなど影響が広がっている。特に北海道や東北の「ホタテ」に大きな影響がでているとのことで、それ以外にも日本の水産物が輸出される国では中国が最も多いとされることから、日本の水産業界への打撃が広がることは必至である。
【高橋正子】
この処理水の海洋放出で、本県の水産物輸出への影響はどうなのか。
本県の水産物で中国へ輸出している産品はあるのか?
【水産課担当課長】
愛知県漁業協同組合連合会及び県内漁協へ聞き取りを行った。その結果、本県産のナマコやノリが加工されて輸出されていることが確認された。以前読んだ新聞では、ホタテが圧倒的に多く、2番目にナマコが多いとのことであった。国内でナマコの需要は非常に限られているそうで、中国ではナマコは高級食材として珍重されているということである。日本から中国への輸出規制について、各地で影響があると新聞で読んだ。
【高橋正子】
処理水の海洋放出が始まって1か月が経過したが、本県の水産物への影響はどうか。
【水産課担当課長】
ナマコについては、本県の漁期が12月から3月であるため、現在は漁獲されていない。また、昨年度に漁獲したナマコの加工品はすでに出荷済みであるため、現時点では直接的な影響はないと考えている。
【高橋正子】
ナマコの漁獲時期が12月から翌年3月ということであるが、日中関係の悪化で、全面禁輸も長期化する可能性もあると言われる中で、仮定の話になるがナマコの漁獲時期になり中国への輸出の影響が出た場合、県として何か対応を考えるか?
【水産課担当課長】
引き続き情報収集に努め、影響が生じた場合には、国が実施する支援策の活用についてサポートするなど、業界団体と連携して対応していく。
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2.『あいちの「大きくて、やわらかくて、おいしい」
うなぎのブランド化について』質問しました。 |
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本県西尾市一色町はうなぎの養殖業が盛んで、令和3年のうなぎ生産量は全国2位とうかがっている。養殖うなぎの9割以上がオスになることから、愛知県水産試験場では雌のうなぎは雄に比べて大きくなり、しかも身が柔らかいことに着目し、5年以上の研究期間を費やして、新たな技術開発で雌を生産する技術開発に成功したことが話題となった。
うなぎの稚魚に、大豆に含まれる「大豆イソフラボン」をまぜた餌を与えると、効率的にうなぎを雌にすることができるという特許で、今、愛知発の「大きくて、やわらかくて、おいしい」新たなうなぎのブランドの確立を目指しているわけだが、このほど、そのうなぎのブランド名とブランドマークを公募されたのでお聞きする。
最優秀・優秀賞には「うなぎかば焼きプレゼント」との賞品付きだったが、この9月15日に応募を締め切った。
【高橋正子】
応募状況はいかがだったか?県としての感想も踏まえ、お聞かせいただきたい。
【水産課担当課長】
応募状況については、41都道府県にお住まいの10代から90代の幅広い年齢層の方から、ブランド名に609件、ブランドマークに158件の応募があった。このように、たくさんの方から応募をいただき、この特許技術を用いて生産する大型雌ウナギへの消費者の関心の高さがうかがえた。
【高橋正子】
この愛知産のブランドうなぎをどのようにPRしていくのか?そして商品化していくための今後のスケジュールについてうかがう。
【水産課担当課長】
応募いただいたブランド名、ブランドマークについては、生産者、生産者が組織する漁業協同組合、県等で審査を行い、来年1月以降に最優秀賞、優秀賞を発表する予定。ブランド名、ブランドマークの発表にあわせて、生産者が知事を訪問し、このウナギにかける意気込みを伝えるとともに、知事に味わっていただき、魅力をRしていただく予定。
また、消費者への販売は、発表後、西尾市の生産者の直営店において、数量限定で行なわれる予定。農業水産局としては、引き続き大型雌ウナギの消費者への積極的なPRに努める。 |
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